HSPの生きづらさを改善する方法をHSPご本人に取材しました

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「内向型を”直さず活かす”人を増やす」をモットーに活動している

内向型コンサルタントの堤ゆかりです。

 

  • 内向型について調べていたらHSPという言葉を知った
  • 自分もHSPかもしれない
  • 何事にも敏感で考えすぎてしまう自分を改善したい

 

と思ったことはありませんか?

 

参考:HSPとは
Highly Sensitive Personの略で、直訳すると「とても敏感な人」という意味です。

HSPは脳の情報処理量が平均的な人よりも多く感受性の高い個体で、エレイン・N・アーロンや他の研究者によると、HSPの割合は人口の20%程度とされています。

引用:HSPママとHSCムスメ

 

 

 

HSPの特徴と内向型の特徴には共通する内容も多いこともあり、

私のLINE@やTwitter・インスタのフォロワーさんの中にはHSPだという方も多くいらっしゃいます。

 

私自身はHSPではないため、HSPに関する本を読んでもHSP独特の感性が理解できない部分がありました。

そこで、HSPご本人にインタビューをして、HSPの生き辛さを改善して自分の気質と上手に付き合うコツを聞いてみました。

 

 

  • HSPの生きづらさを改善したい
  • HSPの悩みをどうしたら改善できるか具体的な方法が分からない
  • HSPの人の体験談を聞いて参考にしたい

 

という方におすすめです。

 

<今回お話を伺った方>

 

久慈桃子@HSPママさん

 

HSCの娘を育てる、自身もHSPであるワーママ。 娘が自分と良く似たHSC(敏感度の高い子)だったため、「自分が子供時代に何が辛かったか」を全力で思い出しつつ試行錯誤中。敏感で手がかかる「HSCの育児」と、気を使いすぎて困ることの多い「HSPの仕事」について、ブログで発信していらっしゃいます。

 

ブログはこちら

 

 

HSPだと気づいたきっかけ

 

自分がHSPだと気づいたのは、出産して子育てしたことがきっかけでした。

子どもが些細なことにも敏感でなかなか眠れなかったりする様子を見て、最初は発達障害なのではないかと考えました。

それで、発達障害について色々と調べていく中でHSPという言葉を知り、子どもの特性は発達障害ではなくHSPなのではないかと気づいたんです。

さらに、自分の親に「あなたの幼少期と様子が似ている」と言われて初めて、私自身もHSPだと気づきました。

 

 

HSPの生きづらさを改善するためにまずHSPの特徴を知ろう

HSPの生きづらさを改善して上手に付き合っていく方法をお伝えする前に、まずHSPの特徴をお話します。

 

HSPという概念を提唱したエレイン・アーロン博士は、著書「ひといちばい敏感な子」の中で、HSPには、特徴的な4つの性質が必ず存在すると述べています。
逆に言えば、4つの性質のうちどれかが当てはまらない場合は、その人はHSPではない別の性質であると言えます。

引用:HSPママとHSCムスメ

 

HSPの特徴1:情報を深く処理する

 

HSPの1つ目の特徴は、情報を深く処理することです。

相手が発した一言だけでも、色々な考えが一気に頭に浮かびます。

 

例えば、「あの公園が良かったですよ」とママ友が教えてくれたとしたら、

「公園にはどうやって行けばいいだろう?」「公園に行くにはどれくらい時間がかかるかな?」と考え始めたり「”良かった”ってどういう意味で言っているんだろう?」とか相手の言葉の真意を探ろうとすることも多いです。

 

 

HSPの特徴2:過剰に刺激を受ける

 

HSPの2つ目の特徴は、過剰に刺激を受けることです。

HSPの人は自動的に全員にまんべんなく気を遣ってしまう性質なので、飲み会やパーティーは1時間くらいで疲れ切ってしまいます。

幹事でなくても「あの人飲み物足りてないな」とか「あの人つまらなさそうにしているな」とか気になって、ものすごく気を遣います。

居酒屋さんで追加の注文をする際も、「今なら店員さん暇だから声かけていいかな」とかつい考えてタイミングを見計らってしまうんですよね(笑)

 

自分ではそれが当たり前だと思っていましたが、他の人はそこまで考えてないと聞いて驚きました。

全方位に神経を使おうとして、かつ現実的には全てのことを配慮できないので、人一倍疲れてしまうんだと思います。

 

私の子どもは、避難訓練のサイレンの音やクリスマス会でサンタさんが出てきただけで大泣きします。

未知なるものに対する不安がものすごく強いみたいです。

 

 

HSPの特徴3:共感力が高い

 

HSPの3つ目の特徴は、共感力が高いことです。

例えば会社で誰かが上司に怒られているのを聞くと、自分が怒られているのと同じくらい気持ちが滅入ってしまいます。

また、相手が考えていることや心情がなんとなく分かるので、「同期のAさんが落ち込んでそうだから声かけてみよう」「上司が機嫌が悪いから私がなんとかしなきゃ」と考えることもあります。

 

共感力が高いことで「優しい人」と思ってもらえることもありますが、あちこちに気を使うので疲れ切ってしまうことも多いです。

気を使いすぎた結果、「八方美人」と言われることもあります。

 

 

HSPの特徴4:刺激に対する感受性が高い

 

HSPの4つ目の特徴は、刺激に対する感受性が高いことです。

私もそうなのですが、HSPはカフェインに弱い人が多いみたいです。夜コーヒーを飲むと眠れなくなってしまうんです。

アトピーや敏感肌ではないのに、肌着のタグや服に入り込んだ髪の毛などのチクチクする異物感も我慢できません。

私は下着のタグは全部取っていますし、異物感が我慢できず仕事中にトイレに駆け込み、服を全部脱いでたった一本の髪の毛を見つけ出したことが何度もあります。

 

みんなそうだと思っていたのですが、他の人は肌着のタグなんて平気だと知ってとても驚きました。確かに、みんなが嫌だったらメーカーもあんな場所にタグなんてつけませんよね(笑)

 

ここまでで挙げたHSPの特徴は、あくまで私個人の「一例」です。

私とは違った特性が強く出ているHSPさんもいるはずですので、自分がHSPか気になる方は自己診断をしてみると良いと思います。

 

自分がHSPか知りたい方は、今回お話を伺っている久慈桃子@HSPママさんがブログで紹介しているセルフチェックリストで自己診断してみてください。

参考

HSPセルフチェックリスト

 

 

 

HSPの生きづらさを改善する方法

HSPの生きづらさを改善して上手に付き合っていくためには、自分が配慮する範囲やレベルを決めて、他人と距離を置くことが大切です。

 

HSPの生きづらさを改善するのに必要なのは「他人との距離感」

 

HSPは共感力が高いゆえに、自分を見失ってしまうことに私はとても悩みました。

常に周りに目を配って気を遣って「みんなに不快な思いをさせたくない」と他人のことばかり考え行動するうちに、

自分が何をしたいのか分からなくなってしまいます。

 

自分を見失ってしまうというHSPの生きづらさを改善するには、自分が配慮する範囲やレベルを決めて、他人と適切な距離感を保つことが大切です。

 

たとえば、家族に対する配慮レベルを10としたら、親しい友人はレベル7、会社の同僚はレベル5、苦手な上司はレベル2という風に、配慮の度合いを自分の中でざっくり決めてしまうんです。

「レベル7は、困ってそうなら声をかける」

「レベル5は、手伝ってと言われるまでは何もしない」

「レベル2は、業務上の指示があるまでは余計なことはしない」

こんな風に自分で決めておくと、その時々で「どうしよう……手伝ったほうがいいのかな」と悩むことがなくなり、精神的に楽になります。

 

 

 

私が他人と適切な距離感をを保てるようになったきっかけは、絶対的に安心できる場所(ホーム)ができたことでした。

 

長い間HSPに由来する生きづらさに悩んでいましたが、今は「敏感さのスイッチ」の切り替えができるようになってだいぶ楽になりました。

「敏感さのスイッチ」を切り替える方法は感覚的なものなので言葉で伝えるのは難しいのですが、気の持ちようが変わったことが大きいです。

結婚・出産を経験して「みんなに好かれないといけない」「みんなに不快な思いをさせないように頑張らないといけない」いう欲がなくなりました。

「私には旦那さんと子どもがいるから、みんなに好かれなくてもいいや」と良い意味で開き直ることができたんですよね。

 

今では例え上司が機嫌が悪そうだなと感じても、「そうなんだー」と流せるようになりました。

HSPは子供時代に、まわりの大人にその感受性の高さを理解してもらえず、「神経質な子」「扱いにくい子」として親と折り合いが悪かった人もいると思います。

子供時代の経験から、大人になっても自己肯定感が低く、そのせいで周りの人の顔色を伺いがちになっているHSPの人も多いのではないでしょうか。

私もそのような自己肯定感の低いHSPの一人だったので、「親に理解してほしい」という欲を捨てるまでとても苦しい時期を過ごしました。

親とうまくいってなかったので、自分が結婚して新しい家庭ができて、ここでやっと心が安定したのかもしれません。

 

 

 

他人との距離感を適切に保つ方法:ヨガ教室に行く

 

HSPの生きづらさを改善して、他人との距離感を適切に保てるようになるおすすめの方法のひとつがヨガです。

 

私は20代でうつ病になって引きこもっていた時期があったのですが、その頃にたまたま近所のヨガ教室に行って以来15年続けています。

 

ヨガは、ただただ自分の体を労って、自分が気持ちいいポーズを取る。自分がやりたくなったらやる。

人と比べず、頑張らず、自分に集中することを目的にしています。

 

周りの人が機嫌が悪そうだと感じ取ったら、今までは「どうしよう、機嫌直さないと…」と勝手に周りの顔色を伺って振り回されていました。

それが、ヨガを続けたおかげで、「私はどうしたい?」「私は何をすべき?」と自問自答する時間をつくれるようになったんです。

自分の思考に目を向ける意識は、最初はヨガをしている最中だけでしたが、段々と日常生活の中でも習慣化されていきました。

自分自身に意識を戻すことを習慣化すると、HSPの人もだいぶ生きやすくなります。

 

あとは単純に、体を動かすとスッキリしますしね。

特にHSPの人や内向型の人はインドア派が多いので、たまには体を動かして気分転換してみましょう。

 

 

ちなみに、最初はヨガ教室に通って先生に習った方がいいと思います。

先生から「集中して」「今は何も考えくていいですよ」「頑張らなくても大丈夫ですよ」と言われると、素直にリラックスできるからです。

未経験の状態でDVDや本を見て自分でやろうとしても、正しいポーズが取れてなくて体を痛めてしまいますしね。

ヨガ教室である程度正しい姿勢や呼吸法が身についたら、自宅でも好きな時間にヨガを行ってリラックスできるようになりますよ。

 

 

 

HSPの生きづらさを改善したい方へメッセージ

 

私は、10〜20代の頃はHSPという言葉をまだ知りませんでした。

自分は周りより劣った存在で、ピラミッドの下の方にいる人間だと思っていました。

 

でも今は、日本の社会のシステム自体がHSPの気質に合っていないだけで、自分自身の価値が低いとは思っていません。

 

なぜそう思えるのかというと、自分がいつもいる場所とは違う環境で認められた経験があったからです。

元々趣味が多かったので、学校の友達以外に関わる知人がいたのですが、そこで「あなたっていいね」と言われたことがあります。

社会人になってからは、転職して職場環境を変えたことで仕事がうまくいったこともありました。

 

学校や会社など今いる世界は狭いです。例えそこでうまくいかなくても、落ち込まないでください。

ぜひみなさんにも、世界を広げていってほしいです。

SNS・ブログなど何でもいいので、好きなものを発信したり、同じ趣味を持つ仲間をつくったりしてください。

必ず、「あなたの感覚いいね」「すごいね」と言ってもらえる快適な世界があるはずです。

周りからの声がけから得られる「私はこれでいいんだ」という感覚は救いになります。

 

 

 

取材を終えて

「自動的に周りの人全員を気遣ってしまう」「他人を優先してしまうのが普通なので自分を見失ってしまう」というHSPの方ならではのお悩みを聞いて、HSPの方はすごく繊細で優しい気質を持っているんだなと感じました。

 

ただ、全ての出来事を受け止めて全ての人の立場を考えていては、すぐに余裕がなくなってしまいますよね。

久慈桃子@HSPママさんは「まずはHSPであることを自覚するのが大事」と仰っていました。

「周りをよく見すぎてしまう」「他人の感情に強く共感してしまう」といった自分の傾向が分かれば、自分を上手くコントロールする方法を探すことができるからです。

 

自分に意識を戻す癖をつけるための方法としてヨガを紹介してくださいましたが、私もヨガはおすすめです!

激しい運動が苦手でもできますし、慣れれば自宅でひとりでもできるようになるので、隙間時間を有効に使って頭の中を整理することができます。

まずは週に1回でも十分なので、お近くのヨガ教室の体験レッスンに申し込んでみてください。

 

 

 

久慈桃子@HSPママさん、ありがとうございました!

HSPで悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

 

 

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