鬱を乗り越えたHSPブロガーに聞いたHSPの仕事術

「内向型を”直さず活かす”人を増やす」をモットーに活動している

内向型コンサルタントの堤ゆかりです。

 

  • 仕事で少しでも嫌なことがあるとしばらくの間落ち込んでしまう
  • 上司の顔色を伺ってばかりですぐに疲れてしまう
  • 集中力が続かない自分は能力が劣っているのではないか…

とHSPであることが原因で仕事に悩んだことはありませんか?

 

参考:HSPとは

HSPとは、「Highly Sensitive Person」を略した言葉であり、「とても敏感な人」という意味です。

これは、アメリカの心理学者である、エレイン・N・アーロン博士によって見つけられた、一部の人が持つ先天的な気質です。

そして、アーロン博士の研究によって、どの国でも15~20%程度の割合でHSPがいることが判明しました。

引用:HSPとは?(自己診断チェック付)

 

私自身はHSPではないものの内向性が強く、人の話し声や他人の気配があると集中するのが難しいですし、会議や出張が続くと疲れやすいので、HSPの悩みは他人事とは思えません。

HSPの情報を知れば知るほどに、会社勤めはHSPの方にとって非常にストレスが高い環境ではないかと感じています。

 

そこで今回は、Twitter上で交流があった現役会社員の方に、HSPという気質を受け入れながら会社員として仕事を楽しく続けるコツを聞いてみました。

 

 

今回の記事は

  • HSPに悩んでいるけど転職や独立は考えていない。今の会社で働きやすくなる方法を知りたい
  • 仕事をする上でHSPが注意すべきことを知りたい
  • HSPゆえの仕事の悩みを解決する方法を知りたい

という方におすすめです。

 

 

<今回お話を伺った方>

 

 

HSP働き方戦略ブロガー ぽん乃助さん

 

20代後半の金融系企業の現役会社員。現在入社5年目。

社会人1年目に受けたパワハラによるうつ病の経験を機に、メンタルヘルスや心理学に興味を持つように。

現在も会社の仕事に励みながら、自分と同じようにHSPで悩んでいる人に向けてブログやTwitterで発信している。

 

ブログはこちら

 

現在の仕事内容・経歴

 

現在は金融系の会社に勤めています。転職経験はなく、新卒で入社して以降ずっと同じ会社です。

講演やパネルディスカッションの企画・運営など広報の部署で働いています。

社内はもちろん社外の人とのやりとりも多く、トラブルも多々。地方での講演もあるので、出張も多いです。

個人のお客様に向けたイベント企画・運営なので、土日に出勤することもあります。

仕事も忙しく不規則なので、HSPにとっては辛い環境だと思います(笑)

 

1年目:上司のパワハラを受けうつ病になる

新卒で入社し内勤の部署に配属になりました。当時はまだHSPという言葉を知らなかったのですが、振り返ってみると仕事内容や環境は自分の性格に合っていたと思います。

ですが、1年目で上司のパワハラを受けました。言葉がうまく出なかったり、突然涙が出たり…人間関係に悩み心身ともに疲れていきました。

病院でうつ病と診断を受け、当時は、知らない人に「大丈夫ですか?」と電車で声を掛けられるくらい追い詰められていました。

それでも、会社は休まず行き続けていました。「1年目なのに仕事を休むなんてダメだ」という強迫観念が強かったのと、仕事を辞める気力すら起きなかったんですよね。

今思えばすごいことをしていたなと思います。

 

2年目:上司が異動して環境が改善する

パワハラをしてきた上司が異動になったおかげで、社会人2年目になると仕事環境が改善しました。

社外の人に毎週悩みや不安を聞いてもらっていたこともあり、体調が少しずつ良くなっていきます。

 

3年目:異動先の仕事に悩んだことを機に自分がHSPだと知り転職活動を試みる

3年目に異動が言い渡され、現在所属している広報の部署に行くことになりました。

これまでの内勤の仕事とは違い、社内・社外の人たちとのコミュニケーションが必要。正直、自分の性格には合わなさそうだと感じました。

 

パワハラを受けて以降メンタルヘルスや心理学に興味を持ち様々な本を読むうちに、HSPという言葉を知ったのはこの頃です。

自分に合った仕事を探そうと転職活動を始めたところ、ありがたいことに数社から内定をいただきました。

でも結局は内定を辞退し、今の会社に残ることを選びます。

面接で採用担当者と話したときに、目が笑っていなかったんですよね(笑)

口では会社のいいことばかりを言っていましたが、表情とのギャップに違和感を感じた私は、転職はやめようと決断しました。

 

現在:仕事に慣れてきて頑張り方も分かってきた

広報の部署で働いて2年が経ちましたが、今の仕事はある程度慣れてきました。

一時は転職を検討したこともありましたが、忙しい毎日ながら頑張り方を変えて仕事に向き合っています。

(どんな頑張り方をしているのかは、後述します。)

 

 

 

HSPゆえの仕事の悩みと解決法

HSP独特の気質が原因で仕事に悩んでいる方も多くいらっしゃると思います。

今回は私自身が抱えた悩みと、その悩みを解決するために今も実践していることをお話します。

 

HSPの仕事の悩み1.予定外の仕事が急に入るなどスケジュール通りに進まず動揺する

HSPの人は、外から受ける刺激に非常に敏感です。

仕事中に誰かから話しかけられたり、急に新しい仕事が舞い込んでくることも刺激のひとつ。

チームで仕事をしている以上スケジュール通りに進まない事態は避けられませんが、自分ができる範囲でできるだけストレスを減らしたいですよね。

 

 

解決法1.タスクリストを活用する

ベーシックな方法ではありますが、必ずタスクリストを作り優先順位を決めて、上からひとつずつ順番にこなすようにしています。

色々と試しましたが、順番の入れ替えや修正がしやすいという理由でWEB上でタスクリストを管理するのが気にい入っています。

 

私は「Todoist」というアプリを使っています。

このアプリに限らず、スマートフォンと同期ができて自分にとって使いやすいデザインであれば、何でもいいと思います。

 

1番大事なのは、どのアプリを使うのかではなく、どのようにタスクリストを運用するのかということです。

私はタスクリストを使う場合、ルールをいくつか設けています。

 

1, 仕事を依頼されたときに、その場ですぐに手をつけようとしない。3分以内でこなせそうであればその場でこなす。3分以内でこなせなさそうであれば優先順位を決めてタスクリストに追記する。

 

2, タスクリストに仕事を書き入れるときは、語尾を「~する」と書き、締切よりも早い期限を書き入れる。(※「~する」と書くことで、自分がやるべきことが明確になる。逆に、「~する」と書かないと、やるべきことが曖昧な形でタスクリストに残ってしまい、後で見たときに自分が何をすべきかわからなくなる)

 

3, 出社したら(もしくは帰宅前に)、タスクをこなす順番がわかるように上から下に並び替え、必ずその順番に仕事を遂行する。

 

4, 人に依頼した仕事は、忘れないようにタスクリストから消さず、マークと依頼した人と期限をつける。(例:★<Aさん>打ち合せ資料の作成 〆4/19(金))

 

解決法2.スケジュールに余白を作っておく

 

チームで仕事をしていると、自分の都合だけでは決められず計画通りに行かないことも多いです。

なので、スケジュール通りに進まないことを前提に、あらかじめ自分で計画するスケジュールは余裕を持たせるようにしています。

例えば、締切日ギリギリ間に合うようにするのではなく、期限の1週間前に終えられるように前倒しにしてみるなど。

そうすれば予定外のことが起きても、”余り時間”で余裕を持って対応することができます。

 

 

 

HSPの仕事の悩み2.疲れやすく集中力が続きにくい

人の話し声や電話が鳴る音など、オフィスでは常にたくさんの刺激を受けます。

HSPは共感力が高いという特性を持っているので、誰かが上司に怒られていると、自分が怒られているかのように感じてひどく落ち込んでしまうことも。

多くの刺激にさらされることで、人一倍すぐに疲れてしまったり集中力が散漫になってしまう場合があります。

 

 

解決法.集中時間を細かく区切る

 

集中力が長く続くように改善するのは難しいと思ったので、「短距離走を繰り返し行う」スタンスで仕事に取り組むようにしています。

私は、仕事中に水をこまめに飲み、お手洗いに行く回数を増やしています。

水を飲むタイミングを休憩と捉えて、まずは心を落ち着かせる。そしてデスクを離れてお手洗いまで歩く動作を入れることで、心身ともに疲れが軽減されます。

勤務時間や勤務場所そのものは自分の好みで変えられないからこそ、自分がコントロールできる範囲で工夫することが大切です。

自分なりの作業と休憩の切り替えルールをつくってみるのがおすすめです。

 

 

 

HSPの仕事の悩み3.仕事を押しつけられる

 

HSPの人は無意識に周りに気を遣う性質を持っているので、「優しそう」「良い人そう」と思われることが少なくありません。

またHSP当人も遠慮しすぎてしまい、自己主張がうまくできない場合も。

 

その印象が仇となり、「自分より弱い存在だ」と勝手に上下関係をつけられて高圧的な態度を取られてしまうことがあります。

「あの人なら断らないだろう」と思われて仕事をお願いされたり、「あの人なら許してくれるだろう」と対応を後回しにされたり…。

自分の仕事が増えるだけでなく、断れないことに対する自己嫌悪が募ってクヨクヨしてしまい、さらにストレスが増えてしまいます。

 

 

解決法1.メールのコミュニケーションを増やす

 

攻撃を受けやすく仕事が増えてしまう悩みを解決するには、まずは攻撃を受けない環境を自らつくることが必要です。

相手に求めることや納期を端的に伝える練習をしましょう。HSPの方はドライなくらいがちょうどいいです。

いきなり面と向かって伝えるのはハードルが高いと思うので、まずはメールでのやりとりで実践してみてください。

私も社内のコミュニケーションは極力電話は使わず、できるだけメールを使うようにしています。

 

 

解決法2.提案型の発言をする

 

攻撃を受けやすく仕事が増えてしまう悩みを解決するもうひとつの方法は、提案型の発言をすることです。

例えば相談や質問をするとき「どうしたらいいでしょうか?」と漠然とした受け身の言い方をするのではなく、「◯◯は◯◯だと考えているのですが、どうでしょうか?」と自分の意見を盛り込みましょう。

仕事への意欲や積極性を自然に相手に伝えることができ、対等な関係を築きやすいです。

 

例えば、会議の資料の作成しなければいけない場面。

「来週の打合せ資料ですが、何を作ればいいでしょうか?」と聞くと、「○○のイメージで作って欲しい」という感じで、話が進みます。

一方、「来週の打合せは相手に材料を与えて考えてもらうことが目的なので、一昨日使用した資料と昨日使用した資料を組み合わせて、このようにすれば良いと思うのですがいかがでしょうか?」

と提案型の発言をすると、「お、もう考えてくれたのか。ちょっと見ておいて、後で返答するわ。」と返答されます。

このような具合に、提案したことにより「よく考えているな…」と思わせることができると同時に、新たな資料を作成しなくて済む場合もあり、効率化が図れるというメリットもあります。

また、自分から提案することで「自分は、本当はこう思うけどなぁ…」というモヤモヤも消すことができて、集中しやすくなります。

 

 

HSPにとって苦手な仕事環境でも楽しく仕事を続けるコツ

最後に、HSPにとってはストレスが多く苦手に感じる仕事環境でも、楽しく仕事を続けるコツを2つお伝えします。

 

HSPにとって苦手な仕事環境でも楽しく仕事を続けるコツ1.自分の希少価値を高める

 

HSPにとって苦手に感じる仕事環境でも楽しく仕事を続ける1つ目のコツは、人とは違う場所に力を入れて頑張ることです。

 

自分がHSPだと知ったおかげで、できることとできないことや得手不得手が少しずつ分かってきました。

みんなと同じ土俵で戦おうとするのはやめて、”必要だと分かっているけどあまりみんなが取り組まないような隙間の仕事”を積極的に頑張るようにしています。

いわば、「自分の希少価値を高める」という戦略です。

 

“隙間の仕事”を見つけるためには、違和感や純粋な疑問を大事にすることだと思います。

例えば、「うちの会社、資料作りがもっとうまければクライアントに提案の良さが伝わるのになぁ…」と思ったときに、「まぁいっか」で終わらせないことが重要だと思います。

 

私は実際に、外部セミナーに自主的に参加して資料作成スキルを学び、デザイン性の高い資料を本業で実際に作ったことがあります。

資料作成そのものが主の仕事ではないので、最初は「そんなことやってる暇があるなら自分の仕事をしろ」と言われたこともありますが、絶対に必要で価値があるものだと確信していたので、力を注ぎました。

すると、だんだん周りからも評価されるようになりました。

 

このように、社外で学ぶ姿勢は重要です。

例えば、最近はストリートアカデミーというサイト等から、安価で研修を申し込むことができます。

社外で学んだ知識が直接仕事に活かせないこともありますが、活かせたときは勉強量が少なくても、社内にとってはとてつもない価値になります。

私は自学が苦手なので、研修という形で強制的に勉強する場を作り能力を高めようと尽力しています。

(案外、社外まで勉強をしようとする人は少ないので、優位的立場に立てることが多いです。)

どうしても、今の会社のために勉強する気が起きない…という人は、会社を辞めても(辞めさせられても)生きていく術を身につけるために勉強するという考え方に変えるとモチベーションが高まりますよ。

私はまさにそうです(笑)

 

周りの人と比べて、周りと同じように仕事をすることだけが能力ではありません。

会社にとっても必要なことでかつ自分の興味・得意分野を発揮できる仕事を自分で見つけて、自主的に取り組んでみましょう。

 

 

HSPにとって苦手な仕事環境でも楽しく仕事を続けるコツ2.会社の仕事以外のことにも没頭する

HSPにとって苦手に感じる仕事環境でも楽しく仕事を続ける2つ目のコツは、会社の仕事以外のことにも没頭することです。

自分が好きもしくは得意で人の役に立てることを何か見つけて、

私は文章を書くのが好きで、同じようにHSPであることに悩んでいる人の役に立ちたいという思いから、主に週末はHSPに関するブログを書いています。

 

 

 

取材を終えて

私は完全なるHSPではないものの内向性が強く、人混みや人の話し声が聞こえる環境が苦手なので、そういう意味では敏感さを持ち合わせているなと改めて感じました。

だからこそ、ひとりで自分のペースで作業するのが好きなので、独立して在宅で仕事するスタイルを選んで良かったと感じるとともに、

「もう企業に勤めてオフィスに毎日通うのは難しいな…」とも強く思います。

 

だけど、みんながみんな独立を望んでいるとも限らないんですよね。

転職や独立で思い切って環境を変えるの選択ももちろん良いのですが、やりたいことや明確な目標が見つからないのであれば、

今の職場で少しでも自分が心地よく働けるように、ぽん乃助さんのように工夫してみてください。

 

 

 

ぽん乃助さん、ありがとうございました!

HSPで働き方に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

 

 

 

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