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外向型だった大学生時代
「何を考えているかよく分からない」
友達にそう言われた私は
- 自分の意見はきちんと伝えるべきなのか
- 周りに合わせる方がいいのか
子供ながらに戸惑いました。
でも、自分を主張することの方がやっぱり怖かった。
大学に進学してからも、八方美人を貫きました。
大学生活は、とにかくよく遊んで楽しかったです。
男子とも喋れるようになって(笑)たくさん仲間ができました。
テニスサークルに入って、居酒屋でアルバイトをして。朝までカラオケ行ったり、誰かの家で鍋パーティーをしたり、旅行に行ったり。
予定を詰め込んで、ほとんど家にいない生活でした。
振り返ってみると、今までの人生で1番外向的な時期でしたね。
今同じような生活をしろと言われたら絶対に嫌ですが、あの頃は背伸びして無理していたわけではなく純粋に楽しんでいました。
当時の私の印象はきっとこんな感じ。
- 社交性があって明るい
- ノリがいい
- 空気が読める
- いつもニコニコしてる
存在感はありそうでなくて、その場に溶け込む能力に長けていたと思います。
哲学系のゼミに入って言葉の定義を考えたり、社会学の授業をおもしろいと感じるなど、今の興味関心ごとに繋がるようなエピソードもありますが、
自分と深く向き合うことはなく、その日をただ楽しむことの繰り返しでした。
就職活動で人生初の挫折を味わう
「自分について考える」ということを初めてしたのは、大学3年生のときの就職活動です。
人生で初めての大きな挫折を、ここで味わいました。
当時の私は夢もやりたいこともなかったのですが、ネットや本を見て希望の業界を探していきます。
会社の規模や知名度・お給料の高さは全然重要ではなかったので、「人の役に立ちたい」という理由でサービス業に絞ることを決めました。
そして、たまたまテレビで見て知った「ウェディングプランナー」という仕事に強烈に憧れを抱くようになりました。
“一生に一度の大切な日をつくるお手伝いができるって、なんて素晴らしいんだろう!”
ウェディングドレスやお花に囲まれたキラキラした職場にも、漠然と憧れました。
第一希望をウェディング業界に決めた私は、説明会やウェディング業界就職希望者向けの集中講座に足を運びました。
受講生を見渡すと、みんな見た目も華やか。ハキハキ喋って、貪欲に自分をアピール。すでに資格を持っていたり、留学やインターンの経験があったり、経歴も立派です。周りの人ともすぐに打ち解けていました。
その雰囲気に圧倒されて、周りに合わせてニコニコするだけの私。
同じテーブルだった子たちと食事に行ったときも、みんなの話を聞くだけで精一杯。
場違いな所に来てしまった…と自信をなくすばかりでした。
それでもウェディングプランナーへの憧れは消えなかったので、20社以上に履歴書を送り、面接に挑みました。
その結果、見事に全滅…。
記憶はおぼろげですが、ほぼ二次面接にすら進めませんでした。
- 自分の長所が分からず、自己アピールもできない。
- 質問にうまく答えられない。
- ありきたりなことしか言えない。
- 私は何の取り柄もなくて、誰の役にも立てない。
- みんなみたいに自分に自信が持てない。
履歴書を書く度、黒いスーツを着て面接会場に向かう度にどんどん自分が嫌になっていきました。
「私の強みって何だろう?」
周りに合わせて”無難な人間”になっていることに不安を感じるようになりました。
就職活動を終えて…
第一志望の業界は軒並み不採用。
「私って誰にも必要とされていないのでは?」
「私の強みって何だろう?」
やりきれない気持ちを抱いたまま、就職活動は続いていきます。
大手メーカーの内定をもらった子を見て
「あの子はハキハキ物事を言うし、頭の回転早いもんね」
航空会社の内定をもらった子を見て
「英語が得意で社交性もあって、見た目もかわいいしね」
他人の良いところはすぐに見つけられるのに、自分のことになるとさっぱり。
人と比べて落ち込む悪いクセが出ていました。
私は結局、ご縁のあった飲食の会社に就職することになりました。
「まずはサービスを学んで、ウェディングの仕事をやろう」
”それっぽい”理由をつけて、自分を納得させていたんだと思います。
内定をもらう人がどんどん増えて、焦っていたから。
社会人になるドキドキ感と楽しみな気持ちもそれなりにありました。内定先の社長や先輩社員にも感謝しています。
この選択があったから今の私がいるわけで、今さら後悔はしていません。
でも、勢いに身を任せて、自分と向き合うせっかくのチャンスを捨ててしまったのは事実です。
「まあいっか」って。
自己分析をせずモヤモヤを見て見ぬふりしたまま、私は大学卒業を迎えます。
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