私が「内向型を直さず活かす」を叶えるまで【Story3】

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新卒1年半で初めての転職

 

大学卒業後に就職した飲食の会社…私は1年半で辞めました。

 

都心の一等地に構える焼肉屋さんでの接客は楽しかったんです。

テーブルごとに担当が決まっていて、数組のお客様を数時間かけて対応するスタイルは、自分に合っていたと思います。

私を気に入ってくれてリピーターになってくださった方もいました。

 

ただ、若い会社だったので、自由…というかラフ。

社員同士の距離が近いゆえの馴れ合いや人間関係にストレスを感じていました。

そして何より、仕事に慣れるのと比例して、ウェディングの仕事をやりたい気持ちがどんどん膨らんでいきました。

 

 

社会人2年目の夏、思い切って転職活動を始めました。

すると、予想外にスムーズに話は進んで、なんと1ヶ月で内定をいただくことができました!

あのときは本当に嬉しかったです。

「あー、やっと夢が叶った!!」と思いました。

 

勤務時間に重なっていた面接に快く送り出してくれたスタッフの皆さんには、今でも本当に感謝しています。

 

 

こうして、飲食の会社を退職して数日後に、念願の業界での仕事がスタート。

カップルの要望にぴったりの結婚式場をご紹介する営業職です。

 

今までできなかったネイル。

憧れの私服勤務。

マイデスクでパソコン作業。

夢に見ていた、ウェディングの仕事…♡

 

「好きを仕事にする」ことの喜びを噛みしめながら、がむしゃらに頑張りました。

夢と希望を胸にハイヒールを履いていたあのときの私は、この先自分の未来がどうなるかなんて考えていなかった。

 

まさか、1年足らずでこの仕事を辞めることになるとは想像もしていませんでした。

 

 

 

好きな仕事ができなくなった日

チームの先輩方は仕事が早くて本当に素敵な方たちばかりでした

 

 

あの頃の私はあまりにも未熟で、不器用でした。

当時は、内向型という言葉も知らなかった。

今思えば、自分の内向性を活かせていませんでした。

 

新しい仕事は、カップルのご要望を叶える結婚式場をご紹介する営業職。

自分が紹介した会場を気に入ってもらい、お申込みをしていただくことがゴールです。

 

1組約2時間の接客。忙しい週末は4~5組担当します。

表で接客しないときは、裏で電話対応。

ひっきりなしにかかってくる電話を取り、会話の履歴をパソコンに打ち込みながら接客。

自分のお客様の電話フォローもします。

 

そう、めちゃくちゃ忙しかったんです。

 

ものすごくやりがいは感じていました。

「ステキなお仕事ですね」と言っていただくことも多く、挙式後に挨拶に来てくださった方もいらっしゃいました。

ご家族の悩みを抱えていた方の相談に乗って、夜遅くまで何度もお話したこともあります。

今思い出してもグッとくるくらい。

 

でも、辛いこともありました。

強い言葉でいきなり電話を切られたり、クレームが入ったり。

悔しくて悲しくて、トイレで泣いたことは一度や二度ではありません。

始業が一般企業よりも遅いので、定時は20時。

仕事が終わらず、帰りが終電になることも多かったです。

 

内向型は良くも悪くも、感情を自分の中に溜め込む傾向があります。

悩みを誰にも打ち明けず、平気なふりをしていました。

甘えられる人が誰もいませんでした。

 

せめて、自分の思いをノートに書きなぐって、自分が自分の話し相手になってあげればよかったと思います。

 

 

 

 

 

その日は、突然やってきました。

 

「仕事に行かないと…」

 

目を開けたのに、体がまったく動きません。

 

「…もう、無理かも…」

 

それから、どうやって職場に伝え、どういう経緯で精神科に行くと自分で決め、どれくらい休んだのか。

当時のことを思い出せません。

 

自分の不安定さを「適応障害ですね」と表現され安心した私は、念願叶って就いた仕事を休職することになりました。

 

仕事のことを考えると気分がものすごく落ち込んで、人生で初めて味わうこの感覚に戸惑うばかりでした。

体は元気だし、仕事以外のことは普通に振る舞えます。

「甘えて逃げているだけじゃないか」と自分を何度も責めました。

しばらく休んで、一度仕事に復帰したこともあります。

 

でも、全然ダメでした。

 

お客様の前に立つことを想像すると怖くて仕方なくて、足が動きませんでした。

 

そこからまた休んで家で過ごす日々。

「好きなことを仕事にするなんて無理なんだ」

「やりたいと思っていたことすらできない自分はなんて無能なんだろう」

すっかり心が折れて自信をなくし、超ネガティブ思考になっていました。

 

 

 

休職を経て退職…人生どん底のタイミングで旦那さんと出会う

旦那さんとは、人生で一番どん底のこの時期に出会いました。

精神的に不安定だった私が、唯一相談できた相手です。

 

出会って数回目の食事で、休職して悩んでいることを話しました。

なぜだか彼には自分の弱いところを見せることができたんですよね。

 

本当は、もう仕事を続けられないことは分かっていました。

 

結婚前提でお付き合いすることになった彼は、何度も私の話を親身に聞いてくれました。

 

「それだけ辛いんなら、辞めてもいいと思う」

「自分を大切にして」

 

背中を押された私は、転職してわずか10ヶ月で、”好きな仕事”を辞めると決めました。

 

 

 

辛い思いをしてまで仕事したくない。

誰の役にも立てない。

苦しいことだらけの人生ってしんどい。

もう何も頑張りたくない。

頑張ってもムダだし。

 

心がすさんで自分の足で立てなくなってしまった私は、彼への依存心が強くなっていきました。

「結婚して彼に養ってもらおう!それなら楽できるし!」

無職になって少し経った頃、専業主婦になりたいと彼に伝えてみました。